グランド・ブダペスト・ホテル

久々に映画を見た。Huluで。
高評価らしくアカデミー賞やTime誌のその年のベスト映画一位に選ばれている。

1920年ごろの東欧の高級ホテルを舞台に、一流コンシェルジュとベルボーイの話。
レトロな映像とコミカルなストーリーがメイン。
ロマンス派の詩がよくセリフの中に出てくる。
映像としては楽しい映画だったが、面白いストーリーではなかった。
奇をてらったような話を求めてしまう。
良くも悪くも無難な話。
構成は良かった。
現代の小説家の銅像から、その人物が生きていた1960年代へ回想し、そこから小説家が1920年代へ回想する。小説家が小説の元となった話を語った老人がさらにベルボーイとして働いていた時代へ回想する。
このようなたらい回し的な構造が他にもいくつかある。
その構造の奥深くから、また現代へと帰ってくる。
再帰探索的で心地よい。数段くらいなら。