通貨経済学入門

 

通貨経済学入門【第2版】

通貨経済学入門【第2版】

  • 作者:宿輪 純一
  • 発売日: 2015/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

通貨はインフレのリスクにさらされている。
グローバルマネー、大金融企業の投機的な攻撃から、通貨価値を守るのが中央銀行財務省の仕事だ。固定相場制を採用している国は、市場において価格を安定させるために、無制限の介入を必要とする。外貨準備を使って自国の通貨を買うことで、暴落を下支えする。しかし、外貨準備には限りがある。有限の外貨準備では無制限の介入はなりたたない。よって世界的な金融危機に誘発されるグローバルマネーの奔流に巻き込まれると、外貨準備が底をつき、暴落してしまう。そのような通貨危機は歴史的にはなんども起こっている。その教訓を元に、豊富な外貨準備がなされている。

通貨の価格は、国の財政に対する信用を反映している。
財政赤字は信用を失墜させ、通貨価格も下落する。

歴史的経緯を踏まえると通貨暴落を防ごうとする、
財務省の過度な財政健全化原理主義もわからんでもない気がする。