ずいぶん昔に見た気がする予告の時から、これはやばいなと思っていたら、気が付いたら劇場公開されてて、ダウンロード版も出て、視聴に至るわけですが、良いですね。時間の逆行をどのように組み込むのか難しい所を、どうやって撮影したんだよ?どうやって編集したんだよ?ってな感じでアクロバティック過ぎませんかね。物語の核である時間の逆行は、物語の中では機械(回転扉)で行われる。ガラスで仕切られて部屋の奥に回転扉があり、扉へ入ると、ガラスの向こう側へ。ここを起点として時間ベクトルの反転が行われる。
回 <- 順ベクトル、普通
転 -----------------------
扉 -> 逆ベクトル、逆行
時間逆行の概念は本来なら増える一方のエントロピーの減少がなんとかかんとからしい。逆行中は文字道理動画を逆再生させたかのように世界が動く。この世界で車を運転するといろいろ意味が分からない。順時間と逆時間は世界を共有しており、同じ場で逆行と順行が同時に起きている。順行世界から見ると逆行運転はバック走で高速道路を順行運転と同じような速度で走っているように見える。よくわからない。もしくは、とてもよくわからない。
細かいことはいいんだよっということで、回転扉はタイムマシンとは全く違う、時間ベクトル反転マシンということになるらしい。しかしタイムマシン的な使い方もできる。未来から時間逆行し、過去でまた時間ベクトル反転すれば、時間順行になり、事実上のタイムトラベル。ただ、未来へはいけないようだ。
一番よくわからないというか、どうやって演技したんだっていうところが、逆行マン対順行マンのタイマン格闘シーン。撮影の都合上、普通、逆行マン側が逆再生してるかのように演技をしなければならないはずだが、順行マンも逆行マンからの逆行ベクトル攻撃によるリアクションがおこり、複雑な動きをしている。ほんとどう撮ったのこれ。ラストのバトルフィールドはカオス。
複雑は世界観の映像化により祖語があるようにも見えるが、よく考えればそれは正解なのかもしれないし、直感的にやはりそれはおかしいだろうという気もしなくもないし、やはりわけが分かるようで詳細がピンとこない。
プロットは、挟み撃ち。未来から逆行してきたマンと順行マンによる挟み撃ち。戦略的挟み撃ちでもあり、戦術的挟み撃ちでもある。ありがちな時間ループ物とは一線を画しているようなそうでもないような。
ストーリーは、未来から時間反転マシンやベクトル反転弾丸や世界滅亡爆弾が送られてきて、それをめぐっての破壊勢力と維持勢力の戦い。
とても良かったので、今からもう一回見ようと思います。