僕の心のヤバイやつ 5巻

しんどい。しんどいよパトラッシュ。
学生時代の青春がクソだった人間はこういうのをどう見たらいいんだ。面白いけど劣等感が内面で乱射されるのだがどうしたらいいんだ。ヒロインが主人公を好きになるのは両親の関係をそのまま内面化して無意識に真似して再現性が主人公である程度確認できるからなのか。蛙の子は蛙状態なのか。もうはちゃめちゃに面白いけどさ、しんどい。年なんでしょうか。

主人公の独占欲が強い件、とてつもない速さで変わりゆく青春に”一生”を求めるがごとく欲望が膨らんでいるわけですが、やはり変わらないというのは無理なので、移り行くその隙間で起こりうる現象を尊ぶことがいいんじゃないでしょうかね。半年でも、一年でも保てば幸福、運が良かったというもので、変わりゆく日々の中で消えてしまう、途切れてしまうことがデフォルトなのだと、普通なのだということを前提として、この瞬間を逃すことのないよう、いや成就して必ず終わりを迎えるその隙間を愛しむほかないのだろうなと思いました。生と死の隙間に僕らはいるだけなのです。人生の80年か、中2からの2,1年かの違いでしょう(途方もなく大きな違い)。どうせ必ず終わるその中にいるのだなあと思うわけです。