青空が青めく朝のまばゆさに

青空が青めく朝のまばゆさに何度も閉じてゆく瞼見る

満開の桜流しの雨が降るいつかの君を待つ汽水域

思い出を思い出してただけだった規則正しくばらばらになる

繰り返すまたもや桜繰り返す変わらないまま変われるように

信号が青に変われば走りだす前の車にずっと花びら

初夏に似た(どうであろうと花は花)卯月暮れても肌寒い夜

白波の終わりを眺め乱れ散るひかりが沈む浜辺にいたはずなんだ