ドラゴンライダーシリーズ

エラゴン、エルデスト、ブリジンガー、インヘリタンスと続いたドラゴンライダーシリーズを読み終えた。子供の頃エラゴンとエルデストを読み、友達と映画まで見に行った覚えがある。痛烈に覚えている景色があった。エルフの森の建物が木そのものと一体となっている景色だ。木造の家ではない。木の成長、形を魔法でコントロールして生きたままの植物が家になっている景色だ。さらにグレイダーが崖の下から羽ばたき現れた景色、マーダックに敗北する前に戦場上空をサフィラと共に疲れ切った様子で飛び回っている景色など、エルデストのワンシーンが大人になってからも時折頭に浮かんだりした。そのたびに残り二巻も読みたいと思ってはいたが、本の分厚さを思い出すとなかなか読み出せなかった。今年の目標としてドラゴンライダーシリーズを読むというのを立てていたせいか、なんとなく読書ベクトル的な慣性がついていたので、ためしにKindleで一巻を買って読んでみた。すると驚くほど簡単に読み進められたので勢いよく物語は進んでいった。Kindle版というのが良かったと思う。あの分厚い本を寝っ転がりながら片手て読めるわけがないがKindleなら難なくできる。Kindleで得られる物理的な読書体験の良さがこんなにもありがたいなんて知らなかった。そんなわけで二ヶ月かかってはいるがシリーズを読破した。「アラケイジアの物語」という外伝もあるのでそちらも近々読む。

物語のラストは最初から決まっていた。指輪物語のラストのようだった。