文字数に守られている物知らず

雨という言葉使わず梅雨歌う人たちの中にぼくもいたい

忘れたころにやってきて書き始めた時に消えていく歌がある

五七五七七の瞬間だけ世界から消える何かを歌う人達

言葉なく耐え忍ぶだけの毎日に寄り添う歌はあるのでしょうか

歌う前と後、どちらが現実だったのかいまはもうわからない

できるだけ川の上流のほうからぼくの遺灰は流してください