秋の火の部分

秋空に取り残された夏の曇夕立の匂いがした直後

ポケットにしまったままにした夕日すごい洗濯機光ってたよ

アスファルト蜃気楼もう見えなくてもう見えない向こう側の夏

許せないあの日の自分許したしお前の金のこととかついでに

立冬に残暑と言うような日差しの日を担う秋の火の部分

突然の冬嵐より来たる使者すごく見覚えあります君を

触れられるうちに触れようとしないでどんどん厚着になって遠い

僕だけを僕たらしめる歩みさえ何もしてないと言われたんだ

生き抜いて生き抜いた先待つ人よどうして待っているんだ俺を