逃げずとも逃げ切れるものだと気づく夕日から逃げるように帰宅
昨日見た落とし物がまだ落ちてる僕もお前もまだ見てるから
加湿器とエアコンの中揺れ動く湿度溺れるくらいでいいよ
暖房を消して眠れば寝つけずにつけて眠ればカラカラの喉
快晴の長いイントロにハイ!ハイ!とリズム合わずに白む山見る
言の葉が閉じてる本の中で舞うずっとずっといつまでも 開く
月を見失った雲のない夜の「今日満月かもしれないのに」
見えないものは見えないと諦める たぶん眼鏡を変えれば済む話
あたたかい日陰にもれる日差しから夏の気配はずっと遠くに
生き方を 消えゆくまでの生き方を 消えて生き方を教えてください